日本一の漁師が獲った甑島きびなご祭り

島に生きるひと

2015年08月07日

きびなご

鹿児島の特産品と言えば、第一に浮かぶのは何と言っても焼酎ですが、「きびなご」も忘れては行けませんね。そんな鹿児島を代表するきびなごですが、実は県全体の水揚げ量の約6割が甑島漁協に所属するきびなご漁船によるものだということをご存知でしょうか?単純に考えると、あなたが天文館で食べている10匹のうち6匹は甑島の漁師が獲ったきびなごというわけです(数字的な話で言うと・・・)。

さて、そんな甑島の漁師は、漁師の約束 六ヶ条を定め、資源保護管理に努めております。

「漁師の約束」
きびなごと美しい海を守り続けるための六ヶ条
一、産卵期の五、六月は主要な産卵場は禁漁区とすべし
一、小型のきびなごは獲らぬよう
  小さな目合いの網は使うべからず
一、灯火時刻は午前二時以降。
  過剰な漁獲競争はこれを厳に戒む
一、日曜祝日は休漁とし、漁獲圧力を低減すべし
一、稚魚育成のための保護区を設けるべし
一、年中きびなごばかり獲り続けるべからず

その取り組みはたちまち話題となり、2005年の農林水産大臣杯にて天皇賞を受賞して名実共に、まさに日本一のきびなご。そして、日本一のきびなご漁師になったのです。そんな甑島にて、きびなごの本場のおいしさを知ってもらうべく、アオリイカの聖地でもある甑島のイカつり大会の前夜祭にあわせて薩摩川内市里商工会青年部主催で「きびなご祭り」が開催されたのでした。

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ん? このポスターどっかでみたことあるぞ!

どこだ・・・?  どこだぁ〜?

ここだ〜〜〜〜〜(笑)
甑島いかつり大会

そう、甑島観光案内所の主任の塩田くん(新婚)の身体をはったこの渾身のポスター。
ある日、とある方がお願いに来まして、塩田くんの奥様(もちろん新婚さん)をモデルに
イカつり大会のポスターを模倣して、きびなご祭りのポスターをつくりたいとのことでした。

塩田夫妻の身体をはった全面協力により、イカつり大会ときびなご祭りがこうして開催されるのでした。

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大漁旗でおもてなしも準備万端(果たしてお客様は来てくださるのでしょうか・・・)

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と、オープン前にきびなごの匂いにつられて早速お客様がご来場(一安心)
海聖丸の日笠山船長が、早朝に水揚げしたばかりのきびなごについて丁寧に説明しており、お客様もうんうんとうなずいておりました。ちなみに、この日は子持ちきびなごの季節ということもあり市場価格がもの〜凄い高値となったそうで、きびなご祭りの入場料は、破格の500円(※しかも、食べ放題!!!)ということで、赤字覚悟の大サービスで開催することとなりました。実行委員長は、さぞかし、冷や汗ものだったことと思います。

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地元の青年団も手伝って、地域の若者たちがきびなご祭りを盛り上げています。

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スゴイ量・・・(さすが、日本一の水揚げ量)
そして、すごいサイズ・・・(さすが、天皇賞受賞の資源管理・・・)

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どうぞどうぞ〜

こうして、昼間からビールが進むのですね。

そんな私はというと、そう、甑島の郷土料理「きびなごのおさんすい」(アオサ汁)を朝から作って来たのですよ。

200名分

イヤ、まじで200名分ですよ。

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銀色の帯が美しくて泣ける。
200名分。プライスレス。

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満席・・・

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そして、気がつけばあっという間に「きびなご祭り」終了。

甑島のきびなごは、日本一です。

ヤマシタケンタ

ヤマシタケンタ

1985年鹿児島県上甑島生まれ。JRA日本中央競馬会競馬学校を中退したのち、キビナゴ漁船の乗組員を経て京都造形芸術大学環境デザイン学科地域デザインコース専攻。故郷をもっと好きになりたくて島に帰る。東シナ海の小さな島ブランド株式会社の代表取締役兼百姓を務める。

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