REPORT 2024.02.12

甑島で、暮らしてみた。〜甑島列島移住体験 トライアルステイレポート〜


離島への移住を検討しているものの、不安が多く一歩を踏み出せないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんな方に、甑島での暮らしを体験していただけたらと、島守株式会社では、甑島地域雇用移定住対策協議会からの委託を受けて、短期トライアルステイ(移住体験)を2023年秋に実施いたしました。

「どこに問い合わせたらいいのか分からない」「調べてもほしい情報が手に入りにくい」「やっとの思いで、問い合わせてもたらい回し」「この島は移住者を受け入れたくないのでは?と感じた」

全てではありませんが、、、甑島への移住に対して実際にこんな声もある現状です。移住体験を通して、不安が解消されたり、明るい未来のきっかけとなれるよう、私たちが窓口となって鹿児島本土と熊本から2名の方を迎え入れました。


滞在期間は5泊6日。おふたりはそれぞれリモートワークなどお仕事をされながらの普段の延長のような形で暮らされていました。そのなかで島の方や、移住者の先輩との交流。市営住宅や空き家、公共施設の見学などを体験しました。

島での日常生活を味わうことができた

今回の移住体験で「思い描いていたような移住体験ができた」と感じたおふたり。日頃のお仕事をリモートワークでされつつも、いつもより朝早く起きて、カーテンを開けて日差しを感じながら青空を眺めたり、散歩に行くことなどで自然を感じながら暮らすことができたとのこと。滞在先のご近所さんとの挨拶や、車の中からでもすれ違うときに挨拶をする地域性から「初来島なのに安心感に溢れていた」と。自然と一緒に暮らすことや、人との交流があるあたたかい日常を体験できたようです。

”移住=定住”じゃなくてもいい

”移住=定住”というイメージをなんとなく感じる方もいるのではないでしょうか。滞在2日目の夜に島の方や移住者との交流会でそのことが話題となりました。少し不安気なおふたりに、島の方が「つい嬉しくて『 ずっと住んでくれるよね 』と声をかけられることもあるかと思うけれど、それぞれの人生があるので”移住=定住”だと身構えないでほしい。」と伝えてくれました。「ずっとだと思わなくてもいいんだなと」。その言葉を受け、心のプレッシャーがふんわり軽くなったようです。

選択にあふれた暮らしから、限られたものでの暮らしへ

2022年のトライアスステイを経て、大阪からご夫婦で移住された方にもお話いただきました。「旅行で訪れたことがあった甑島。トライアルステイの時は島の方と交流できたり、スーパーのものの値段を見たりと、全く違う目線で滞在していました。体験や交流をとおして移住への心構えができました。」と話す福井さんは、移住され間も無く1年が経ちます(トライアルステイ後、すぐ移住を決められたのです!!)。当時とは暮らし方も変わり、ずっと心地よく暮らしているといいます。
福井さんのお話をきいて、「当たり前にお店やものたちが、選択しきれないほどあふれている今の生活から少しだけ不便になることが、楽しそうと思う気持ちがありつつ、その不便さをマイナスだと感じた時に島暮らしへのハードルが上がるかもしれないとも思いました。」と素直な気持ちを話してくれました。
”あるものはあるけれど、ないものはない。困ったらどうにかする。”この島で暮らす人たちは、そんなふうに受け入れているように思います。

さいごに
甑島での暮らしや、移住体験についてもっと知りたいと思った方は、こちらの動画もご視聴ください。住宅の探し方や仕事について、移住にあたってのアドバイスなどが聞けたり、移住体験の様子をご覧いただけます。

甑島移住の先輩に聞くトライアルステイ-インタビュー編-
甑島移住トライアルステイ-ダイジェスト編-
——————————————————————————–
甑島への移住情報をまとめたガイドブックを制作しました。ぜひご覧ください。
移住をご検討中の方のサポートとなれたら嬉しいです。
甑島で、暮らす。
——————————————————————————–

私もこの島で暮らし始めてこの春で3年となります。山下商店を通してだけではない交流もひろがり、最近は地域のバレーチームに参加しました。今年の地域対抗バレーボール大会では「少しでも出場できたら」と密かな野望のもとみなさんに教えてもらっています。バレー大会や運動会などの地域行事がにぎわっていたり、ご近所さんからお裾分けをいただいたり、いつもそばに自然があったり、、と。そんな島の暮らしがわたしにはとても心地よいです。

誰にでも気軽に移住をすすめるということはしませんが、ここに移住を決めて暮らしている方たちはなんだかみんな柔らかい空気をまとい、自分の人生を幸せそうに生きているように感じます。甑島での暮らしを検討されている方は、何度か足を運んでみて、暮らすように滞在しながら、ゆっくりと考えてみるのもおすすめです。

甑島の空き家と仕事についてのお問い合わせ
・島守株式会社
〒896-1101 鹿児島県薩摩川内市里町里54番地(山下商店内)
TEL 09969-3-2212 MAIL info@island-ecs.jp 
CLASSDOO!甑島移住応援サイト

・甑島地域雇用移定住対策協議会
(薩摩川内市商工会里支所内)
TEL 09969-3-2664


Share LINEでシェア