COLUMN お知らせ 社長コラム 2026.04.25

ひとりを、笑うな

海の向こうに、次の世代に繋がる産業へと育てようと竹林と奮闘する若者たちがいます。人口わずか50人の三島村・竹島。たった一人が、全人口に占める割合は、なんと2%です。お前の代わりは、いくらでもいる。この島では、そんな時代はもう終わったのです。

ひとりの想いが、
島の未来に直結している島。

若者の挑戦に、島の存続自体が重くのしかかっているという意味では、ただの商品開発とか、新規事業とかではなく、とっても重たい挑戦でもあります。数年前に、私も竹林に入りました。島の80%以上が竹に覆われている竹島ですが、少ない人数でも丁寧に整備されている竹林が島のあちこちにありましたが、手の行き届かない場所も年々広がっている現実。

それどころか、集落の道を維持するのも、電気を発電するのも、水を確保するのも、自らが出したゴミ処理も、島民自らが行い、支え合いの上に成り立つものです。好きだから、嫌いだからとかいう次元ではありません。

それをどうポジティブに転換するかがこれからの分岐点と思うのですが、このことを「課題」だとしているうちは、未来は暗いままでしょう。これからの日本が進みゆく地域の現実的な未来が島にはすでに起きているのですが、国の政策も、既存政治も追いついていない気がします。島や過疎地域が課題ではなく、そこに暮らす人たち自身もなんら問題なく、本質的な課題は、それが生まれる構造にあります。

たった一人を支えるための政治、政策ではないのです。

とはいえ、この社会も前に進んでいます。決して絶望ばかりではありませんが、時間は、待ってはくれません。ないものをあげればキリがなく。村の財政力指数も、かつて全国最下位レベル(0.05など)の非常に低い水準で推移してきたほど。離島の過疎化と独自の経済事情により、地方交付税に大きく依存する構造です。独自に住民税や固定資産税を稼ぐ力が弱く、財政的に余裕がない状況が続いている自治体の中の小さな竹島です。

これからを設計するとき、
ないものではなく、ここにあるものから。

離れているけれど、竹島の友人たちの顔と島の風景が、今日も浮かんでいます。彼らが山を手入れして収穫する大名筍は、5月上旬から1ヶ月ほどの期間しか収穫できず、流通できる量も限られている、いまが旬の食材です。

土の匂いをまとった、甘くてみずみずしい大名筍。皮付きのまま蒸し焼きにすれば、湯気の向こうに、春の香りがふわりと立ちのぼります。天ぷら、みそ汁、卵とじ。飾りすぎない料理ほど、大名筍そのものの甘みと香りが引き立ちます。アク抜きがいらないのも、大名筍のうれしいところです。

今年も、山下商店では、
竹島の春をそのままお届けするように、
三島村から直送でお送りします。

いつも応援有り難うございます。
https://shop.island-ecs.jp

書いた人

山下 賢太

代表取締役

山下 賢太/ KENTA Yamashita

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