COLUMN 社長コラム 2025.10.30

過疎は終わった。そう言える日を迎えにいこう。

土地のらしさと向き合い、受け入れ、つくりだすひとがローカルの未来には必要だと思う。ここだから、わたしだから。そんな物語をこれからも紡いでいく仲間たちと共に、辺境の地から日本の地域や島々の未来を憂いながらも、つくりだす側、あるいは、つくるひとをつくる側でいようと思った島根の山奥、共存同栄ハウス。

守りたいものがない人間は、魅力がない。悔しさや失敗、挫折のない丸い人間は、坂道では、転がり続ける。少々角があるほうが、踏ん張りが効くものだ。

昨今は、現場をもたず、言葉や数字を商売道具にする者が増えてきたり、だれかの作り出したものを批判するだけや、消費したりするだけに見えるもの。ただただ疑いもせず言われたことだけをやる者。気概のない大人も少なからずいる。自分自身の努力で掴んだものではない前提条件に甘えている人間をわかものたちは、信用しない。

「井の中のかわず」という諺を口にするとき、私たちは、そこに井戸を掘った先人たちがいることを忘れていないだろうか。そんなことを思い直した、島根の山奥で。

過疎は終わった。
そう言える日を迎えにいこう。

書いた人

山下 賢太

代表取締役

山下 賢太/ KENTA Yamashita

Share LINEでシェア