経済の上に、環境が成り立つのではない。環境の上に、経済があるのだ。

かつてこどもだった私たちも、これから生まれてくるこどもたちも、この国の課題解決のためだけに生まれてくるのではないと思うし、今の社会システムを成り立たせるために「産めや、増やせや」というものでもないと思うのです。
もちろん、こどもがいない村はいずれ無くなるというのも自然のことではあります。全国津々浦々、こどもがたくさん生まれてほしいとは願うのですが、それが簡単でない世の中でもある。
今という時代は、社会変革の過渡期に入ったばかり。右肩下がりで人が減っていく時代に突入しているのに、まだまだ過去に囚われたままのことが多く、明確な答えも持たず、既存の仕組みだってすぐには変わらないことにヤキモキする。
なんだかなぁ〜と思う一方で、島という隔絶性の高い環境においては、そこにあるものを活かし、強くたくましく生きていく前向きな「諦める」力も同時にあるような気がしている。
決して、悲観的なことばかりではなく、ここにしかないモノにもう一度目を向ければ、島には、海も森も川も、集落コミュニティもあり、そこには祈りと同時にここで生まれた唄や踊りがある。
お金にならないとまるで切り捨てられてきたようなことを、経済の礎として、この先は、それらを守ることが最先端となっていくだろうし、新しい境地に立てそうな予感がする。
都市部においても社会課題はより複雑化し、ビジネス化されていく。人と人のつながりが薄まってしまった社会では、そうしないと成り立たない(困ったままだ)からだ。
でもお金がなかったら、
そのサービスを受けることもままならない。
この先の時代には、
経済の上に、環境が成り立つのではなく
環境の上に、経済がある。
そんな環境文化社会であってほしいから、私は、こうして仲間たちと島から作っていきたいのだろうなと改めて思う。さて、現在、離島経済新聞社=リトケイより「シマビト大学」をつくるクラウドファンディングがスタートしています。誰もが心豊かに生きる力を学び合い、心豊かなシマ国を。自然災害・人口減・孤独等の課題をしなやかに越えていくヒントが、日本の島にはたくさんあります。
【心豊かに生きる力】を学び合い心豊かなシマ国へ!シマビト大学をつくるお仲間大募集

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