やっぱり島には、夢がある。島のビジネス実践塾1期生の最終報告会が終わりました。
2024年10月、受講生によるキックオフ交流会が開催されてから、早いもので3ヶ月。島という環境でビジネスをするということは、容易ではありません。さらには、限られた資源の中で、課題に向き合うのか、それとも希望に向き合うのか。その想いもビジネスの手法も原点もそれぞれに違い、また、受講生もこれからスタートラインに立とうとする人、すでに事業を始めている人、いつかいつかと夢見ている人。現在地もそれぞれに違うため、一人一人に合わせた支援も必要です。
※島のビジネス実践塾の詳細は、下記のURLにてご覧ください。
数年前に、島にUIターンして起業・創業した鹿児島離島の先輩たちが、今年からは講師陣!!!として登壇してくれました。事業をする上で必要なことは、事業計画やビジネスモデルなどありますが、その中でも一緒に考えてくれる仲間の存在は大きいのではないでしょうか。
10年以内に93.7%が廃業の現実。
創業から10年で存続する確率は6.3%、20年で0.39%、30年で0.025%といわれています。つまり、創業からわずか10年の間に9割近くの会社が廃業するということです。
そういった現状の中で、創業時の悩みというのは、まだまだ仲間も少なくて一人で抱えてしまいがちです。私たち、東シナ海の小さな島ブランド株式会社は、創業から13年。とっても大変なことが山のようにあった創業期。困った時に「頼れる先(選択肢)」があるということは、とても大切でした。その頼れる先というのは、口でいうのは簡単ですが、一朝一夕でできるものではありませんから、普段から自分の想いを口にして(その努力をして)、行動を積み重ねた先に自然と生まれていく仲間(ファン)づくりをしていくのものこのビジネス実践塾の大切なプロセスでした。応援したくなる事業内容や、会社をつくる人柄も重要です。
最終報告会では、鹿児島離島での様々なビジネスプランが、発表されました。養蜂家、地域の居場所づくり、ねこカフェ、映像制作会社、ガイド事業や研修事業、新たな宿泊施設、地域メディアサイトの運営、サウナ事業などなど、そのほかにもワクワクするような島でのビジネスプランが発表されました。この先の実現がとっても楽しみですね。
◎受講生の声(一部抜粋)
あり方について具体的なアクションや運営について仲間たちと何時間も議論した。想いだけで動いたり、想いを口に出して満足するのが多いのだけど、目の前の課題やビジネスには具体的な数字やアクションが必要でその苦手な部分に少しずつだけど向き合っている。一人親方から共同事業へ移すのは意思決定やその他で正直大変でめんどくさいことだらけだけど、営利的かつ個人的な枠組みから飛び出すには仲間が必要で、一緒に旗を上げてくれた仲間を本当に大切にしたいと思う。
想いや言葉の価値観や意味合いは人それぞれで、自分言葉で伝えるのではなく、数字などの共通言語で表現してから、自分の言葉で話していくように心がけます。 また、文字や数字を視覚から認識することで、それに対する意識が生まれると感じました。スケジュール、業務計画、行動の判断基準がしっかりするため、作成と振り返り、更新を常に続けていく習慣づけが必要だと考えています。
三方良しの精神。自分良しが一番最初で自分の『想い』が誰かや社会をよくして行く。想いや哲学は綺麗な言葉でなくても自分が絞り出したものは伝わり波になる。起業=プロであればこの部分が結局一番で深い内省が大切だと思った。
自分と向き合い、想いや考えを事業と結び付けていく事。誰にでも伝わるように具体的にしていく事の大切さと数字化する重要さ。とにかく続けていく心や変化に対応する適応力が大事だと気づけた。