island company インターン奮闘記 #08
4ヶ月のインターンも折り返し地点を迎えました。
夏休みも中盤に差し掛かり、甑島は観光客や帰省客で賑わっています。今週は、甑島に訪れたお客さんをisland companyが運営するレストラン『コシキテラス』や島宿『FUJIYA HOSTEL』でお出迎えする日々でした。なにか特別なイベントがあるわけではない“日常”を過ごす一週間でしたが、そんな日常に気づきを得た一週間でもありました。
自分らしくいれるように、仕事を自分のものにしていく
自分がここで働くことで、島に暮らす人の役に立てているのだろうか。自分のやりたいことって何なのだろう…。
island company の運営店舗のなかでも来店客の大半が観光のお客さんであるコシキテラスでの勤務が多く、そんな疑問を抱くようになりました。ここで暮らす誰かの役に立っているという感覚を持てずにいたのかもしれません。特にここ最近は、繁忙期を迎えたこともあり、コシキテラスでお客さん一人一人と丁寧なコミュニケーションを取ることは難しいと思い、自分からお客さんとのコミュニケーションを積極的に取ろうとしていませんでした。
ですが、同じ環境にいながらも、この夏に2週間のお手伝いで来ているスタッフがお会計の時のちょっとした時間にお客さんと会話を弾ませているのを見たり、以前短期で働いていた方が常連さんをつくっていたことを聞いたりするなかで、“できない”ということは決してなく、自分のやりよう次第なのだと気づかされました。むしろ難しい環境だからこそ、そこにチャレンジしたい。
プラスαの会話によって“店員とお客さん”という関係性から一気に距離が縮まり、“ひとりの人と人とのコミュニケーション”に変わる瞬間にぐわっと温度を感じます。その瞬間に自分の役割や仕事を通してのよろこびを感じられると思います。接客マニュアルがないisland companyで、自分らしくお客さんとのコミュニケーションをもっと積極的に取っていきたいです。
そう思った次の日には早速自分から、お客さんに声を掛けることができました。コシキテラスにいる時間が長いからこそ、自分の向き合い方や行動で、もっとコシキテラスの仕事を自分のものにしたいです。
FUJIYA HOSTEL ディナーコースを作ってみた!
今週は、FUJIYA HOSTEL マネージャーの愛深さんにも手伝って頂きながら、宿で提供しているディナー『海鮮パエリアのコース』をスタッフの皆さんに振舞いました。
まだまだできないところはありますが、テーブルに料理が並んだ時の達成感はあったし、皆さんから「おいしい」という言葉が聞けると、やっぱり嬉しいです。9月には岡山の知り合いが甑島に遊びに来てくれることになったので、その時までにばっちりディナーコースを作れるようになることが目標です。
今週の『こしきのオドロキ』
久しぶりに『こしきのオドロキ』に新しいページを追加しました。『こしきのオドロキ』についてはこちらをご覧ください!
甑島では、七夕行事は旧暦に基づいて行われます。8月上旬になると、家々の出入り口に紙テープや短冊で装飾された笹を目にします。七夕を8月にやることにも驚きましたが、何よりも季節の行事をしっかりとやっていること自体にびっくりしました。これはと思い、早速シャッターを切りました。
城さんと作った『こしきのオドロキ』をこれからisland companyにやってくる方に広めて、ページを増やしていくことが私の役目です。
お知らせをお楽しみに!
鹿児島離島文化経済圏(=通称リトラボ)も、今年度のスタートに向けての準備が本格的に動き出しました。今回、私は島で起業創業を目指す人に向けたオンラインスクールのプロジェクトを担当します。どうしたら参加者が起業創業や目指している姿に近づけるか、参加者の視点に立ちながら『圧倒的当事者意識』を持って企画やスケジュールを練っています。その部分が本来は一番大事で、面白みがあります。自分が主体でこのプロジェクトを進めていけることへの嬉しさとドキドキの中、“よりよくするための試行錯誤”は抜け落とさないようにしたいです。
甑島で日々お客さんをおもてなしする仕事も繁忙期を迎え、地域デザイン事業部のこれからの島に携わる仕事もスタート。忙しいときこそ、余裕がないときこそ、『丁寧さ』を忘れず、怒涛のお盆を駆け抜けます!
岡田 栞那 プロフィール
愛媛県の沖合に浮かぶ人口約2000人の島「中島」の有機農家のもとに生まれ育ち、外国人技能実習生の受け入れに関わる中で現状の体制に課題感を持つ。現在は、「島全体として技能実習生を受け入れ、彼らを巻き込んだまちづくりの事業を立ち上げたい」というのが目標。2024年春の鹿児島離島文化経済圏主催の「離島を体感するかご島インターン」をきっかけに甑島へ。island companyが描いている未来を一緒に創りたい、もっとこの人たちが考えていることを知りたいと思い、2024年6月より4ヶ月のインターンをスタート。