REPORT 2024.07.14

island company インターン奮闘記 #04

気がつけば、あっという間にインターン1ヶ月目が終了しました!

この一週間は、島外からの取材や視察が立て続き、甑島にいながらも、国内外で活躍をする経営者や投資家、各分野のプロフェッショナルの方々にお会いでき、この一カ月の中でも一番と言ってもいいほど濃い経験をすることができました。

鹿児島の辺境の島にこのような方が方々がわざわざ来る事実が、甑島やisland companyのすごさや価値を表しているんだなとひしひしと感じました。

私も視察に同行させて頂き、island companyが取り組むプロジェクトに関わる集落や空き家を回りました。

その中で私が特に印象に残っているのは、10メートル先も霧で見えないような山道を30分ほど下ったところにある人口50人の集落 瀬々野浦。

今回初めて訪れたのですが、展望台から見渡した集落の風景が私の中に非常に鮮明に残っています。

4000人ほどが暮らし、山の斜面いっぱいが段々畑で覆われておいたかつてのこの村を想像しながら、私の目の前に広がるのは、50軒ほどの家と森でおおわれた山、そして山から集落に侵食する木々。それはまるでもののけ姫の世界で、村が森に還っていっているようでした。私がいままで訪れた甑島の集落とは明らかに一線を画す雰囲気を醸し出していて、一つの世界が出来上がっていました。過疎化が進む日本の最先端がここなんだと感じました。

そんな中でも、集落を見下ろす位置に建つ既に廃校した学校は、建物はまだまだ立派で、校庭の芝生は綺麗に整備されていました。

それは、この集落の希望と可能性を象徴しているようで、この集落の村づくりが甑島だけではく今後の日本の豊かな未来にとってすごく重要な気がしてなりませんでした。

視察でお客さんが来ると、スタッフも交えて夕食会を開きます。

私も調理のサポートに入る中で、まゆさんの料理のレパートリーの多さに驚きました。

てきぱきと様々な食材を色とりどりの料理に変えていく姿が心からかっこいいなと思ったし、それを見てすごくわくわくしました。私も一人暮らしをしている時から料理は息抜きとしてやっていたけれど、やっぱり私は料理が好きで、自分の作った料理をテーブルいっぱいに並べて、誰かの食卓(=幸せで楽しい時間)を作るのが最高に幸せだなーと改めて感じました。まだ私は自分の料理に自信がないけれど、それでも自分が作った料理をおいしいって言ってもらえると嬉しいし、まゆさんみたいに自分の料理で誰かをおもてなしできるようになりたいです。

梅雨明けしたと思わせるような暑い日が続き、オソノベーカリーの前の東の浜で海開きをしました。

「海に浸かろうー!」とまゆさんに提案され、仕事の合間に洋服のまま海にダイブ!
島育ちの私でもこんな経験初めてで、色が淡くなっていく空を眺めながらぷかぷか浮いてると、心のコップが満たされていくような気持ちになりました。

インターンが始まってすぐの頃にも、仕事の途中で車に乗り込み夕陽を見に行った時も思いましたが、island companyの皆さんは島に住んでると当たり前だけどすごく豊かな時間をちゃんと味わってるなと思います。

そんなこんなの盛り沢山の一週間で、確実に体は疲れているけれど、「あー!今日も一日頑張った!」と言って一日を終えられることは幸せだなとも感じます。

振り返ると怒涛の一カ月で、このまま残りの3ヶ月が過ぎていくと思うと、一日一日を噛みしめながら過ごしていきたいです。

岡田 栞那 プロフィール
愛媛県の沖合に浮かぶ人口約2000人の島「中島」の有機農家のもとに生まれ育ち、外国人技能実習生の受け入れに関わる中で現状の体制に課題感を持つ。現在は、「島全体として技能実習生を受け入れ、彼らを巻き込んだまちづくりの事業を立ち上げたい」というのが目標。2024年春の鹿児島離島文化経済圏主催の「離島を体感するかご島インターン」をきっかけに甑島へ。island companyが描いている未来を一緒に創りたい、もっとこの人たちが考えていることを知りたいと思い、2024年6月より4ヶ月のインターンをスタート。

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