island company インターン奮闘記 #01
6月から4ヵ月間、インターン生としてisland companyに関わらせていただく岡田栞那(おかだだかんな)と申します。現在岡山大学グローバルディスカバリープログラムを休学中の20歳です。高校生までは、愛媛県の沖合に浮かぶ人口約2000人の島「中島」で生まれ育ちました。
実家が有機農家ということから、毎年1ヶ月間アジアの国から農業研修生がホームステイに来ていたことをきっかけに、日本の外国人技能実習生の現状に課題感を持ち、島全体として技能実習生を受け入れ、彼らを巻き込んだまちづくりの事業を立ち上げたいというのが今の目標です。
大学に入学してからは、“地域の中で地元住民と在留外国人の交流のきっかけをつくりたい”と思い、大学の友人と団体を立ち上げ、The World Kitchenという多文化交流フードイベントの企画・運営を行っています。
このプロジェクトをきっかけに出会った方から、「鹿児島の離島でおもしろいことをしてる人がいるよ」と教えてもらったことが island company との出会いでした。island company のHPや賢太さんの記事を見たときに、「私が自分の島でやりたいと思っていたことはまさにこれだ!」と感じた感覚は、今でも覚えています。
そこから、実際に行ってみたいと思いつつもなかなかタイミングがなかったのですが、たまたまリトラボのかご島インターンを見つけ応募したところ、合格を頂き、2024年2月に3泊4日で甑島を訪れました。
正直3泊4日では、表面のふわっとしたことしか知れないだろうと思っていましたが、本当に濃い時間となりました。
その時に書いたnoteはこちら↓
https://note.com/kanna_0617/n/n42524bf9fa83?sub_rt=share_pw
私も、この会社とこの人たちと人生を共にしたい、island companyが描いている未来を一緒に創りたい、もっとこの人たちが考えていることを知りたいと思い、今回のインターンを決めました。
island companyは、私が初めて恋に落ちた会社です。
そして、先の見えないワクワクと不安が入り混じって始まったインターンの最初の一週間が終了しました。
こんなに立ち仕事をしたのは久しぶりで、朝はオソノベーカリーでパンの製造や袋づめをし、日中はコシキテラスに移動してホールやキッチンのサポートの業務を。
営業中も営業が終わった後も、社員の皆さんが店舗をよりよくする議論を常にしている様子を見て、お客さんの「楽しい・おいしい」というシンプルな喜びの裏にはお店側の膨大な工夫や仕掛けや試行錯誤があるのだと、店舗側の人間になったからこそ知ることができました。
「定食の豆腐が美味しくて買っていきます」
「のんびりしてていいところですね」
そんなお客さんの声を聞く度に、自分が豆腐を作ったわけでもこの島で生まれ育ったわけでもないけれど、「ですよね!」と叫びたくなるほど嬉しくなりました。
50年・100年先の島の未来をつくっていこうとしている一方で、その根底には泥臭い日々の仕事があって、その積み重ねでしかないのだと改めて感じました。だからこそ、現場に出続けること、手触り感のある地域との関わりしろを大事にしていきたいという考えに共感し、自分もそうあり続けたいです。
このように現場に入りながらも、地域デザイン事業部で動き出すプロジェクトの説明をしてもらい、そこに対して自分がどのような関わり方ができるか・どんな役割を担えるかを考えた一週間にもなりました。
プロジェクトの話を聞けば聞くほど、本当にこの人たちは辺境の島から新しい時代の新しい価値を作っていくんだと実感し、自分がそこに関わりたい気持ちも増していきました。すなわち、大学に復学するまでの4カ月のインターンで来たつもりが、大学に戻る理由がどんどんなくなっていることに気づきました。まだ結論は出ていませんが、今まで先のことが曖昧だったからこそ真剣に考えていなかった具体的な今後の人生を、逼迫感を持って考えるようになりました。今、人生の大きな決断の時にいる気がします。
そして、今までやってきたことや岡山での肩書きはここでは一切関係なく、「岡田栞那」として何ができるかを常に問われている気がしました。そこに向き合うことは勇気がいることですが、そんな環境の中で自分を磨き、成長させたいという思いで甑島に来たので、自分を鼓舞させながら、その問いに向き合いましたし、今後も向き合い続けたいです。
island companyの皆さんが、インターン生としてでなくいち仲間として私を受け入れて下さったからこそ、“学生”や“インターン生”という肩書に甘えることなく、愚直に自分にできることや自分の役割を見つけ、つくっていきたいです。
岡田 栞那
island company インターン奮闘記
毎週日曜20:00更新。岡山大学グローバルディスカバリープログラム(休学中)の岡田 栞那が毎週 island company でのインターンの様子をレポート。
岡田 栞那 プロフィール
愛媛県の沖合に浮かぶ人口約2000人の島「中島」の有機農家のもとに生まれ育ち、外国人技能実習生の受け入れに関わる中で現状の体制に課題感を持つ。現在は、「島全体として技能実習生を受け入れ、彼らを巻き込んだまちづくりの事業を立ち上げたい」というのが目標。2024年春の鹿児島離島文化経済圏主催の「離島を体感するかご島インターン」をきっかけに甑島へ。island companyが描いている未来を一緒に創りたい、もっとこの人たちが考えていることを知りたいと思い、2024年6月より4ヶ月のインターンをスタート。