大人が作ったごみを、こどもたちが拾う世界。
毎朝、毎朝、新しいゴミがあちこちの島に流れつく。今朝は、集落の海岸清掃でした。出張が多く、毎回は参加できないのが心苦しいのですが、甑島にいるときは、こどもたちを起こして参加するようにしています。
マイクロプラスティック、空き缶、空き瓶、漁具、発泡スチロール、ペットボトル、たくさんの流木を人の手でこつこつと拾いつづける朝。
大人が作ったごみを
こどもたちが拾う世界。
悲しいですが、これが現実。こうしてゴミを拾えば、自ずと自分の暮らしを見つめ直すことになるのだけど、やっぱり人間中心の経済活動ではなく、ここにある環境本位の暮らしをつくる。そんな島の生き方をこれから研究しながら、新たなライフスタイルをisland companyとしても実行していきたい。
高度経済成長期の甑島、里村時代を象徴する国民宿舎こしきしま荘は、数億円かけて「産業廃棄物」として解体されついに更地になっていました。海岸の小さな、無数のゴミを拾いながら、ものすごく大きな問いをもらっています。
私たちがつくっているのは、持続可能な島の仕組みと経済活動のデザインがなければ最後は、ゴミになるということ。目先のことだけでなく、中長期に島のこれからの指標となるビジョンが必要と思う朝。
書いた人