REPORT 2022.10.12

リトラボカレッジ2022 in 鹿児島県庁 SOUUでのセイルミーティング開催レポート

SAIL MEETING 2022

奄美大島の島おこしの先駆者。有限会社アーマイナープロジェクトの代表であり、あまみエフエム ディウェーブでお馴染みのNPO法人ディの代表理事である、麓憲吾さんをお迎えし、鹿児島離島文化経済圏のリトラボカレッジ2022を鹿児島県庁18Fにて開催しました。また、その翌日からは、おおむね35歳以下を対象にした次世代の離島人材の育成と交流を目的に、U-35 RITOLAB NEXT in 甑島列島にて1泊2日のフィールドワーク研修までぶっ通しというハードな3日間を過ごしました。※そちらのレポートは、後編へつづく。

さて、「離島」というと、たくさんの課題や問題の方に着目してしまいがちですが、私たちは、離島の「可能性」にフォーカスしていく未来と、その挑戦の種と関わりしろを育てていくプラットフォームとコミュニティの形成を目指して活動しています。

今年度の参加者は、上甑島をはじめ、屋久島、硫黄島、竹島、中之島、種子島、奄美大島、加計呂麻島など県内の様々な離島で事業に取り組む、或いはこれから取り組もうとしている方々を対象にオンライン参加含めて、50名以上の参加がありました。

事例発表では、一般社団法人甑島社中の水産業のこれからに向けた取り組みや、トカラ列島・中之島の農業生産組合による島バナナの商品開発の取り組みについての発表などもありました。研修受入やリトラボカレッジ開催に際しまして、ご協力いただいた皆様へは、重ねて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

第二部のグループディスカッションでは、「離島人材2.0」「デザイン×一次産業の未来」「教育と環境」「観光とまちづくり」など、様々なテーマに分かれて課題から可能性を探究するプロジェクトの企画立案ワークショップを開催しました。自分自身の大切にしていることや今の自分を作ることにつながった出来事などについても語り合い、プロジェクトのコンセプト、地域課題、自分自身の限界をどこに感じているか、地域にあるリソースは何か。叶えたい未来の風景はどんなものか。

この場から生まれてきたプロジェクトを一部ご紹介

リモート in リトー / リトーリート/鹿児島県内の企業とタッグを組み、離島からリモートで仕事できる環境を整える。また、会社の福利厚生の一環で離島で一定期間働けるプランを作る。島の困りごとを企業と連携し、投資し、課題先進地を目掛けて企業が集積していく。物理的に身体を隔絶性の高い島に置くことで、自分の人生と生きたい未来と向き合う体験の提供ができる。

鹿児島離島大学(留学)/ 島に職業訓練校 / RITOCOLLEGE / 大学は、オンライン授業で今どこにいても入学できる。学生の期間を島と関わり島の一因として暮らすことができる。地域の担い手として現場で学ぶことができる。単位も取得できると尚良い。柔軟な思考を育てる若年期における島内と島外の人が出会う場。人口増加にもつながる。義務教育の中で、離島に行く仕組み。学ぶ、遊ぶ、働く、暮らす。

◎島バナナペーパーの産業化 / 耕作放棄地にバナナを植える。一房実ったら切り倒すバナナの木。実だけでなく、茎や葉っぱの繊維も資源として活用するためのプロジェクト。地域教育に活用、雇用も生まれる。

多くの課題と同時に未来の可能性の種のようなプロジェクトが多数生まれてきました。この小さな種を一つ一つ支えながら、一緒になって挑戦に伴走(帆走)できればと改めて感じるひと時となりました。

今後も「挑戦が生まれる海域をつくる、」鹿児島離島文化経済圏を応援・共創してくださる法人会員(リトラボパートナー)、個人会員(リトラボサポーター)も、以下のURLにて引き続き募集しています。よろしくお願いします。

▼ 参加登録フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSf5ss9176iFjzjJT1IoC494qb5FFLBeEJRd_YahIuYBQj7HLg/viewform?fbclid=IwAR0_dbTQ294Z1vC3iEvrRqLPEEjSOeAO6eb5SPzoqY0wAhRXwN6dvtqjXdw

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