島に生きるひと #03 馬場水産加工場

甑島で獲れた新鮮な海の幸を干物や瓶詰めなど様々な形に加工して全国に届けている馬場水産加工場。上甑島の海沿いに佇む加工場にはなんとも温かい雰囲気が漂っています。

数ある商品の中でもとりわけ人気なのが干物です。加工場の奥にある海に面したやぐらが天日干しの作業場。まさに「海上天日干し」。目の前も足元も真っ青な海。こんなに美しい作業場は、きっと他にないと思います。

海上は風を遮られることがないため、風量が多く、魚がよく乾きます。乾くのが早いと、新鮮なうちに全国に発送できるのです。この世界一美しいやぐらで干しているのは、きびなごやカマスなど、甑島近海で水揚げされた新鮮な魚介類。ふと見上げると抜けるような青空には凧…ならぬイカがのんびりと泳いでいます。もちろん、それらも天日干しの真っ最中。

やぐらには黙々と作業をする馬場雅巳さんの姿がありました。馬場さんは鹿児島市内で魚のさばきや加工、販売を経験し、15年前に家業を継ぐために故郷・甑島に帰って来た、まさに「魚のプロ」。

今は、従業員のおばちゃんたちに混じって、おいしいひものをつくっています。魚をさばくことから袋詰めまですべて手作業で行うのが馬場さんのこだわりです。ときには、島のおばちゃんたちと談笑しながら作業をしています。

一般的にきびなごの旬は、産卵期を迎える5〜6月。確かにこの時期の子持ちのきびなごは絶品ですが、11〜4月の冬場の小ぶりなきびなごも脂が乗っていて、実はとてもおいしい。

「夏と冬、それぞれの美味しさを知って欲しい」というのが馬場さんの願いです。フライパンでさっと炙ったきびなごは、ご飯のおかずにもお父さんのおつまみにもぴったり。

おいしさの秘密は、お日さまの恵みだけでなく、あの美しいやぐらで作業をする馬場さんやおばちゃんたちの笑顔をたくさん浴びているところにあるのかもしれません。

馬場 雅巳

島に生きるひと #03

profile
馬場 雅巳
馬場水産加工場 代表
大学卒業後、水産会社に入社。
大手スーパーに転職後、家業を継ぐ。
甑島近海で水揚げされた新鮮な魚介類を取り扱う2代目。
加工だけでなく全国の百貨店催事にも飛び回る島のお兄さん的存在。

太陽と風を確かめながら
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一枚一枚が手作りです
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家族ぐるみの作業風景
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こだわりの塩加減
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