伝説と呼ばれる甑島焼酎「青潮」と長浜の宝石「タカエビ」を食べる

小さな島旅

2016年01月25日

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下甑島の最南端手打集落を離れ、いよいよ今回の旅の終わりを迎えます。

と、その前に、今回どうしても立ち寄らなければならない集落がありました。
それは、手打集落と長浜集落の真ん中あたりに位置する「青瀬集落」。集落の真ん中を川が流れ、目の前に美しい砂浜が広がる人口229人(平成22年10月現在)の小さな山と海に囲まれた集落です。

なぜ、その集落を尋ねていったのか・・・
それは、伝説の焼酎を探すためでした。

甑島で話題の焼酎と言えば、

2013年9月に雑誌 dancyuに掲載された
「焼酎はラベルで飲んではいけない」特集


重厚タイプ 第1位を獲得した上甑島の芋焼酎「六代目百合(塩田酒造)」と、
まろやかタイプ第1位を獲得した下甑島の芋焼酎「甑州(吉永酒造)」

3つの部門のうち、2つを甑島焼酎が獲得したという快挙に島民としても、芋の生産者としても非常に嬉しい出来事でした。

さて、そんな焼酎蔵にも劣らず、実は甑島には、今は無きもうひとつの蔵がありました。

それが、今回どうしても訪れたかった青瀬集落の「西酒造場」
西酒造場の代表銘柄「青潮」。

平成19年10月、杜氏 西道行さんを最後に、甑島での製造を終えています。

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今は、青瀬集落にひっそりとたたずむ西酒造場跡地。

赤いレンガの煙突が当時の雰囲気を伝えてくれる。

今でも、蔵の中から仕込みの声が聞こえてくるような気配を感じます。

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少しずつ、すこしずつ朽ちていく蔵。

今はもう、あの頃の焼酎を飲むことはできないけれど、この小さな集落で、必死に生きてきた人たち、焼酎作りに人生を捧げたひとたちがいたことを私は後世に伝えたいと思った。幸か不幸か、島に戻ってきた若者のひとりとして、これまでの先人たちが生きてきた過去から学び、これからを生きる手がかりみたいなものをちょっとだけ感じることができたような気がする。

今は、この西酒造場の青潮は、同じ薩摩川内市内にある祁答院蒸溜所に場所を移し、新しい杜氏たちによって製造されています。以前のものと味は変化してきましたが、「青潮」という甑島で生まれた焼酎の魂は、まだひっそりと生き続けています。

さぁ、お待ちかね「けい子おばちゃんのタカエビフライ」の時間です!

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長浜港内にある喫茶くるみ

ココで、あの噂のタカ海老フライを食べることができます。但し、甑島のタカエビは資源に限りが有り、また、それらを守るために禁漁期間があるためこの名物喫茶くるみといえども、数量限定という「なんとかして食べたい欲」をそそられる仕組みなのだ(笑)

と、既に店内は満席のため、ターミナルで待つ。

あぁ、タカ海老フライ!!

タカエビフライ!

たかえびフライぃーーーーー!!!!!

そして、順番

キタァーーーーーーーーーーーーー!!!!!

喫茶くるみ「山下君ごめんね、海老があと1つしかないのよ。」

ケンタ「ん?え”えええええええええっっーーーーーーーーーーーーー!」

カブト「(黙ってこちらを見る)・・・・」

ケンタ「(こちらも黙ってカブトを見かえす)」

・・・

・・・

じっーーーー・・・

・・・

・・・

ケンタ「わかったよ、カブト!オマエハドイツカラキテンダモンナ・・・カブト!快くお前に譲ろう!最後のタカエビを!!

(ケンタ心の声=ちぇっ!

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カブト「ケンタさん、めっちゃうまいっすよ。」
ケンタ「知っとるわ!日本一うまいわ!ここのタカ海老フライ!」

※ケンタは、海老フライが昔からあまり好きではなかった。とりわけ、どこで食べても同じだろと思っていた。だけど、違った。けい子おばちゃんのタカ海老フライだけは・・・
ここ以上においしい海老フライをケンタは知らない・・・(笑)

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カブト!お前はもう連れて行かない。

タカエビフライが食べられないなんて(笑)

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サンキューカブト!ドイツでもがんばれよ。 甑島より

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最後に、
船がでる前に立ち寄った長浜港より徒歩5分の小さな喫茶店

「珈琲 山想」

こちらも島のディープスポット。おすすめです。

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長浜港よりすぐ TEL 09969-5-0137

ヤマシタケンタ

ヤマシタケンタ

1985年鹿児島県上甑島生まれ。JRA日本中央競馬会競馬学校を中退したのち、キビナゴ漁船の乗組員を経て京都造形芸術大学環境デザイン学科地域デザインコース専攻。故郷をもっと好きになりたくて島に帰る。東シナ海の小さな島ブランド株式会社の代表取締役兼百姓を務める。

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