お客様は神様か?

島を届ける

2010年12月03日

お客様は、神様です。

僕は本当は違うんじゃないか?ともやもやしています。そんなこと言うと、営業マンか誰かに叱られるかもしれませんね。ほとんど、営業らしきことも告知もしません。するとしてもダイレクトにチラシを渡したり、話しをしたり。消費者にだけでなく、生産者側にも顔が見えるようなやり取りを心がけています。そして、お米を買って下さる方には僕の考えや想いはなるべく話そうとしています。

それは、買うという行為によって、農業や故郷が、消費して(されて)しまわないように。消費者は、ただお金を支払って食べて、終わり、ではないと消費者でもある僕自身が思っているからです。

そして、一百姓として苦労したことで感じたことは、お米の代金にはお米ができるまでの過程の物語も含まれているということ。だから、お米を買うということは、「米づくり」を買うということだとも思っています。

若者もいない。離島である。極端に平地の少ないこの甑島で、米づくりをするということ自体、無謀なことかもしれません。ましてや農業の大型化や、農地の集約化、組織化を必要とする現在の日本農業のスタイルでは、甑島で農業を続けていくのは、やはり不可能に近いです。

この島の後継者が、全くといっていい程育っていない現状をみれば、それは明らだと思います。そういうこともあってか、やっぱり僕にとってお客様は、神様ではないんだと思います。

美しい故郷の姿を、ずっとずっと後世に残していきたい。この島に生きる人びとを輝かせていきたい。人と行為とお金の関係をリノベート(再構築)していきたい。それをさらに、カタチや仕組みとしてつくりだしていこうと動き始めています。

http://shimagome.jp/

ヤマシタケンタ

ヤマシタケンタ

1985年鹿児島県上甑島生まれ。JRA日本中央競馬会競馬学校を中退したのち、キビナゴ漁船の乗組員を経て京都造形芸術大学環境デザイン学科地域デザインコース専攻。故郷をもっと好きになりたくて島に帰る。東シナ海の小さな島ブランド株式会社の代表取締役兼百姓を務める。

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