小さな積み重ね

島に生きるひと

2010年09月30日

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注文をもらった。収穫した。新しい計量器を買った。車の修理代を払った。段ボールを仕入れた。商品を卸してもらった。これは、去年の今頃には出来なかったことばかり。

最近は、大きな成功ばかりに目がいって、目の前にある小さな出来事、成功や達成してきてたことに気が付いていなかったような気がするなぁ。自分のいただいたお金が何であるのか、なぜ僕の絵葉書やお米を選んで買ってくれたのか。自分できちんとそのことをわかっているのだろうか。

それがわかっていなければ、どんなに売り上げようと僕にとって意味はない。1ヶ月で800円しかなかった収入が、一年経って少しずつ増えてきた。目標には未だ届かないけれど、800円の重みは今でも時折感じている。

「その時は損したなぁって思うけど、あとでかえってくるよ。大事なのは、相手の気持ちになって愛を持つこと。大きなことなんかしなくていいの。積み重ねがあなたを大きくしてくれるんだから。」

島のひとの言葉に、何事も小さなことの連続と積み重ねであることを実感して、いまの自分を認めようと思った。できたこと、できていないこと、できなかったこと。全ての自分と、全ての事実を受け入れようと思う。まずは、そこから。

そうして受け入れたとき、自分が今、これから何をすべきか、本当にしなければいけないことが見えてくるような気がする。僕は、選ばれるひとになりたい。選ばれる商品をつくりたいし、選ばれる生き方をしたい。選ばれるということ。それが、この島の未来であると信じているから。だからこそ、選ばれる理由が何であるのかを提供する側として分かっていなければならないのだと思う。

全ては、小さな積み重ね。

甑島の玉石垣もひとつの石の集合体であるように、一歩一歩「実感」を踏みしめながら額に汗して進むこと。完成図を描きながら自分の「小さな成功」を積み上げていきたいと、改めて思うのでした。そして、それが誰かの幸せでありたいと願うのでした。よし、次は草払い機を買おう(笑)

ヤマシタケンタ

ヤマシタケンタ

1985年鹿児島県上甑島生まれ。JRA日本中央競馬会競馬学校を中退したのち、キビナゴ漁船の乗組員を経て京都造形芸術大学環境デザイン学科地域デザインコース専攻。故郷をもっと好きになりたくて島に帰る。東シナ海の小さな島ブランド株式会社の代表取締役兼百姓を務める。

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