風土を考える

おいしい風景

2010年04月23日

ものづくりを通じて、つくるひととその想いを受けとるひとのどちらもが幸せになれる、そんな仕事がしたいと思っています。そして、それらの仕事で、何でもない日常を、特別な毎日にしていきたいと思うのです。

ボクの仕事は、百姓です。
いわゆる、米や野菜を作り、市場に出荷している農家ではなく。食やものづくりを通じて、地域の風土を守り育てていく仕組みを作ったり、それを実践していくそんな仕事の内容を考えています。時には、お米や野菜を売ったり、島の景観を修復・再生したり、大切な誰かへの贈り物を考えたり、島の唄を歌ったり。

百姓(風土デザイナー)っていうのは生き方なんだと思っています。

いまこの島には、時代に左右されずに、地域にとって大切なことをきちんと見極めていく心眼と、それを実現する力が必要です。それは、誰かのものさしではなく、それぞれが自分のものさしで、しかも、等身大で輝いていくこと。そして、それが自分以外の誰かに喜ばれたとき、幸せというものは誰かに伝染していくんだと思います。

風土をデザインするって、少しおこがましい気もします。ただ、ボクはそこにないものを付加していくデザイナーではなく、そこにあるものに新しい見方や価値を与えていく、愛される百姓でありたいと思います。

ヤマシタケンタ

ヤマシタケンタ

1985年鹿児島県上甑島生まれ。JRA日本中央競馬会競馬学校を中退したのち、キビナゴ漁船の乗組員を経て京都造形芸術大学環境デザイン学科地域デザインコース専攻。故郷をもっと好きになりたくて島に帰る。東シナ海の小さな島ブランド株式会社の代表取締役兼百姓を務める。

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